SSブログ

1/29 しいたけ栽培体験(2012) [しいたけ]

毎年、地元自治体のイベントで催される『しいたけ栽培体験』イベントに今年も参加してきました。自宅からバイクで20分ほど走った場所にある自然体験施設に行ってきました。この施設は標高が800mほどの場所にあり、一面雪景色のちょっとした山登り感覚の外出となりました。バイクは施設の500m手前でアイスバーンに遭遇して運転を断念。施設までは徒歩で10分ほどのハイキングとなりました。

HI3B1674.JPG

このイベントで行う作業は、しいたけの原木に種駒打ちをして、仮伏せまでを行います。原木しいたけの栽培は、コナラやクヌギの広葉樹を森林から伐採し、葉をつけたまま1ヶ月ほど『葉枯らし』と言う乾燥工程を経て、原木として90cmほどの長さに切断するのですが、この作業は毎回、地元の森林組合の方が実施されたものを提供していただくのですが、今年はこの作業から施設のスタッフがチャレジされたとの事。想像以上のハードな作業であったとのお話がありました。森の中の仕事って興味があるのですが、話を聞くとやはり体力勝負のような部分が多く、実際にやってみるとなると少し不安もあります。いつかは挑戦してみたいと考えています。

HI3B1694.JPG

原木にしいたけ専用ドリル(回転数が高速)で駒打ちする穴を空けて行きます。1本の原木に4列から5列、15cm~20cm間隔で千鳥に穴を配置して行きます。数が多ければ良いと言うものでもありません。穴の直径は種駒のサイズに合わせておく必要があり、しいたけ専用のドリルサイズのものを使用します。8.5mmでした。

HI3B1687.JPG

種駒は2本の原木で60個ほど必要です。1人に2本の原木が配布されました。一人分の種駒が袋に入った状態で配られました。

HI3B1689.JPG

持参したハンマーで種駒を打ち込んで行きます。注意しないと打ち込み漏れが発生します。穴だけ空けて駒を打ち忘れるとそこから原木にしいたけ以外の菌が入り込むリスクが高まるので注意が必要です。また、駒はしっかりと原木の表面と面が一致するまでしっかりと打ち込みます。浮き上がったりすると仮伏せ中に抜け落ちたりするのでこれも注意しなくてはいけません。

HI3B1690.JPG

種駒はテーパーがついていて細くなった方向を打ち込む奥なるようにします。クサビを打つようなイメージです。しいたけ菌が駒に白くからみついています。

HI3B1691.JPG

駒打ちが終わった原木です。自分の名札を作って原木に括りつけます。この状態で5月まで仮伏せして、その後、本伏せとなります。

HI3B1696.JPG

しいたけ菌にも品種がありまして、毎年、このイベントでは『菌與241号』を使用しています。春秋2回採りができる品種でおトク感があります。しいたけの品種にも数多くあってそれぞれ特徴があるようです。サイズの大きいものや、暑さ、寒さに強い弱いも品種によって異なるようです。

HI3B1698.JPG

参加者全員分の原木を一箇所に集めて仮伏せ作業に入ります。太い原木を下にして上に積む原木は少しづつ細い径のものにします。すべての原木が積み終わったら、稲ワラを被せて、さらにムシロを掛けて防寒対策とします。

HI3B1710.JPG

最後にブルーシートで原木の山を包むようにして、ロープで縛ります。この状態で5月まで仮伏せします。仮伏せした場所は山の斜面の巨木が沢山の生えている木立の中です。夏でも暑くならないような山の中なのですが、しいたけ栽培が山の仕事だと言うことが良く判ります。

HI3B1711.JPG

2009年の1月に初めてこのイベントに参加して、今年で3回目(3年目)になりました。2009年に駒打ちした原木は今年の春にはようやく待ちに待った収穫を迎えます。2009年の原木が本伏せされた中から自分の名札のついた原木を探してみましたら、細い方の原木からしいたけが出ていました。小さなサイズのしいたけでしたが、2個収穫しました。傘に雪をかぶっていてしいたけだと気がつきませんでした。雪を払い除け2年前に自分が原木から作業したしいたけを収穫する気分は感慨深いものがあります。

HI3B1717.JPG

収穫したばかりのしいたけは、傘を裏返すとヒダがとても美しいことに驚きました。顔を近づけて何度も香りを嗅ぐとしいたけ独特の香りがしました。今夜はこれを焼いてビールで乾杯の予定です。自然の恵みが豊かな地元に住む幸せを感じます。このままこの場所にずっと置いておくことが出来れば良いのですが、今年の春には自宅に持ち帰るのがルール。住宅地では標高も低くて夏の暑さや乾燥に晒されます。保管場所には悩まされそうです。

HI3B1720.JPG




トラックバック(0) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。