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2/5 じゃがいも植え付け [じゃがいも]

例年、2月末に植え付けをするじゃがいも。今年は植え付け時期を大幅に早めることにしました。理由は例年、収穫が6月から7月になるので梅雨に入ってしまうのが困るからです。じゃがいもの収穫は雨が降ったり、雨後の畝の土が湿っていると収穫作業に差し支えます。収穫できなくはないのですが、泥だらけになって収穫したじゃがいもの保存状態も悪くなります。早く植えつけたから早く収穫できるものなのか自信はありません。試してみるしかありません。地元の人から聞いた範囲では早く植えれば幾分早めに収穫できるようです。2月初の植え付けで今年は5月末が収穫目標です。

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植えつけた種いもは『キタカリ』です。浴光促芽処理中の『メークイン』と『男爵』はミニ温室内で結露で水浸しの被害を受けいもが部分的に柔らかく変質してしまいました。保管の大失敗です。これを教訓として今後に活かさねばなりません。運良くと言うべきか『キタアカリ』の種いもを購入してあったのでこれを植え付け用種いもにすることにしました。『キタアカリ』は初めて栽培する品種です。食味が良いとのウワサなので楽しみです。ただ、煮崩れ安さは『男爵』以上との情報もあります。これに関しても実際に調理して確かめてみることにします。

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これが温室の結露水で被害を受けた種いもです。苗箱にレジ袋を敷いて入れてあったのですが、これがさらに事態を悪化させたようです。新聞紙などの湿気を吸い取る性質のモノならまだマシだったのですが、レジ袋では水が抜けなくて溜まってしまいます。触診してみると水に触れていた部分が軟らかくなっていました。ミニ温室を導入して便利に感じてつい不注意な利用をしてしまったかもしれません。来年も同じ失敗を繰返さないように記録しておこう!。

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ミニ温室には入れないようにして、苗箱には米袋を切って敷くことにしました。種イモとして利用できるかどうかはしばらくこのままにして発芽するかどうか様子を見ることにします。少しでも発芽が確認できたら植え付けることにしました。今後は、光は届きませんが湿気の入らないガレージの中に保管することにします。さらに、困ったことにじゃがいもシリカが見つかりません。現在、ガレージの中の整理整頓が行き届いておらず、頻繁に菜園資材が行方不明になって困っています。春の植え付けシーズンまでにガレージの整理整頓、大掃除を敢行しなくてはなりません。行方不明になっている肥料などの資材は他にもいくつかあります。

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今年のじゃがいも栽培はマルチ栽培を試します。マルチも黒ではなく透明。土壌温度の上昇効果が黒より高いもが選択理由ですが、それだけではありません。じゃがいもの場合は萌芽した時にわかりやすいというメリットもあります。黒マルチだと萌芽してすぐには気が付きにくい恐れもあります。うっかり気づかずに土壌温度が異常上昇した場合にはせっかく萌芽した芽もダメージを受けて溶けてしまう恐れもあります。透明マルチなら萌芽した直後から発見しやすいメリットを想定しています。

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植え付け時には肥料と牛ふん堆肥を混ぜて施用することにしました。普段はめったに牛ふんを使うことはないのですが、肥料を単独で使うよりは堆肥と混ぜることで種イモへの刺激も和らぐようなイメージがあるので使うことにしました。それも、牛ふんだけでなく発酵済みの堆肥であればさらに安心して使えます。種いもを土中で腐敗させてしまうことが最も心配です。考え方としては植え付け時には無肥料で、発芽後の第一回の土寄せで肥料を入れると言う案も考えました。ただ、この場合は有機肥料だと分解して植物が吸収可能となるまで時間がかかるので植え付け時に入れることにしました。

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種いもは30cm間隔で溝に置いて行きます。例年の植え付けの溝切りは、せいぜいクワの幅くらいなのですが、今年はやや広めに取りました。理由は溝だと種いもから見ると、2方向にしか肥料がありませんが4方向、いや全方位に肥料と堆肥が来るうようにしたかったからです。もうひとつは肥料の高さです。マルチ栽培の場合は土寄せなしを前提に深めに植え付けをするという考え方もありますが、今回はマルチ栽培と言っても土寄せをする前提の透明マルチ栽培です。植え付けの深さはどちらかと言うと浅めです。萌芽までの時間を極力短縮したいと言う思いもあります。種いもを切って使うことも予定していましたが、せっかく購入済みの『じゃがいもシリカ』が行方不明ですし、種イモの数も十分足りているので丸ごと植えつけることにしました。

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溝を掘って種イモを30cm間隔で置いたら、種イモの周囲を四角く牛ふん堆肥で囲むように播いてゆきました。牛ふん堆肥は40Lの袋の40%ほどを使いました。畝の長さは4.3mあり、30cm間隔で植え付けましたが、合計17個の植え付けとなりました。1kgの袋でしたが種イモは2個余りました。もったいないので、袋栽培でもして使い切ろうと思います。種イモは19個も入っていたことになります。1個平均52gの計算ですので丸ごと植え付けできるサイズだったことになります。種イモのサイズは大きいほうが良いのか、小さい方が良いのかですが、どちらも変わりないように思います。大きな種イモの方が栄養も豊富で、大きな芽が出てきそうにも思いますが、その分、芽の数も多いしイモを切って使うので結局同じ事のようにも思います。

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種イモの四方に堆肥とじゃがいも専用肥料を播きました。専用肥料は濃度がわからないのでちょっと控えめの気持ちで投入しました。堆肥も肥料も種イモには直接触れないように注意しています。じゃがいもは種イモより地上に近い高さにできますが、肥料は種イモと同じ高さに入れました。少し土を被せてから少し高めの位置に肥料を入れる案も考えていました。結局、それは試しませんでした。肥料に触れるのはイモではなく根ですから種イモから伸びた根がどこに向かうのか?の方が重要と考えたからです。

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今回の植え付け畝はブロッコリーを栽培していた場所です。ブロッコリー栽培時には種かすや熔リンを結構しっかりと施用していました。ほとんどはブロッコリーが吸収して残っていないと考えています。じゃがいも栽培の肥料の考え方には自分の中ではまだ迷いがあります。一般論としてはじゃがいも栽培には肥料は少なめが定説ですが、これまでのところその考え方を実践すると収穫量が思ったほど得られませんでした。今回はしっかりと肥料を入れて栽培してみることにします。ただ、昨年の秋じゃが栽培ではチッソ過多だったのか徒長して株が倒れてしまった経験があるのでそれも問題かと感じています。

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堆肥と肥料を入れ終わったらレーキでやさしく土を被せてゆきました。こう言う『ふわっとやさしく』的な作業はレーキが得意とするところです。アメリカンレーキは日本古来の農具にはなかったものですが、私にとってはとても重宝な農具です。この農具がなかったらこれまで家庭菜園を気持ちよくやれてこなかったと断言できるくらいです。クワだけで何でもやれてしまう技術を持った人はすごいなと感心してしまいます。特別自分が不器用だと思ったこともないのですが、レーキに慣れてしまったらクワの扱いがいつまでたっても上達しません。反対側から撮影して土を被せた分量を画像で記録しておきたいと思います。

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決して深い植え付けではないことを記録しておきたいと思います。今週は雪や雨が多くて土が湿っていると決め付けていたのですが、昨日、土を耕したところ意外にも土が乾いていました。そう言うこともあって今日植え付けを決行することに決めました。土の量が少なくて苦戦続きの宅地菜園ですが、じゃがいもの栽培などは土不足だと栽培が不利となり、最も苦手な部類だと言えます。土づくりには終わりはありません。作物を栽培しながらも土づくりに良いと思えることはできることは何でもやって行きたいと考えています。

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土をすべて埋め戻した状態ではほとんどフラットな状態で畝は建っていません。かろうじて起伏が確認できる程度です。なだらかな丘と言うくらいの高さにしかしていません。萌芽後には土寄せをするつもりです。透明マルチはその際剥がしてしまうか、黒マルチに替えるか?いや、黒マルチに替えるのは多分できないように思うので、透明マルチのまま収穫まで行くか、4月に入ってから透明マルチを剥がすかのどちらかになると思います。すべては育ち具合を見て決めることになりそうです。マルチの心配をして迷うより重要なのは、もし3月中旬までに萌芽したら芽を霜から守るためにトンネルかベタがけかを忘れずにすることです。

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透明マルチを使うのは初めての事なのでかなりドキドキ感、新鮮な雰囲気があります。土壌の温度上昇効果もどの程度か確かめてみたいと思います。マルチ栽培は土壌温度上昇もありますが、雨水の浸入を防げるメリットもあります。3月は菜種梅雨と呼ばれるほど雨の日が多いものです。毎年、3月に雨の日が多いと植えつけたじゃがいもが心配になる日が続きます。今年はその不安も少しは解消しそうです。今年は栽培方法を大きく変えたので不安もありますが、期待も同時に大きいものがあります。他の品種も違う植え付け方法で植え付けていろんな栽培方法を試してみたいと思います。何が良いかは試してみるしかありません。

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