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2本目のたまねぎ畝建て [たまねぎ]

アトンの植え付けが完了したので、次なる課題は2本目のたまねぎ畝づくり。この畝には『OK黄』と『ソニック』を植え付ける予定。『アトン』の畝は5.3m長でしたが、こちらは現在のスペースでは5m確保が厳しい状況。5mを確保するためには『伏見甘長とうがらし』、『ししとう』畝があり、これを撤去しないとダメです。どちらも、まだ細々とですが、収穫が続いています。もう、タイムリミットなので撤去を決意。木を倒す前に最後の収穫。大きいものは終始採れませんでしたが、コンスタントに長い期間収穫できた今年の甘長でした。酷暑の夏を乗り切っての結実だったので価値高い栽培でした。

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最後の収穫が終わったので、支柱を引き抜き、木を倒します。短い畝ですがここが使えると5m長の畝が確保できる寸法です。さっさと抜いてしまいましょう。

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早速、畝建て作業を開始。『さくり縄』出動です。畝幅は70cmに設定。使うたまねぎマルチのサイズに合わせて畝幅を設定します。今回は使うマルチはタキイ種苗から取り寄せた、5列穴の95cm幅のマルチです。株間サイズが13cmです。穴径は直径4cm。

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今回、使った道具と畝建ての手順はかなり完成度が高い印象です。管理機を使ったプロ農家の方ならこんな手作業は不要でしょう。家庭菜園の規模だったら簡単な道具できれいな畝建てができることはとても大切。畑の土づくりも同様ですが、肝心な部分のノウハウって案外世間には情報として出回っていないように思えます。おカネをかけずに土作りと畝建て作業の要領をきちんと解説している教本って目にしたことがないんですよね。

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画像の手前の溝を掘っていない部分が『伏見甘長とうがらし』と『ししとう』栽培スペースです。畝の長さは正確に計測すると5.3mありました。この『さくり縄』はヒモと金属製の杭を組み合わせたものですが、ヒモの長さは5.3mで固定にしています。いちいち測らなくても済むので便利です。畝幅だけは固定にしないで都度、サイズを設定します。マルチングを前提にする栽培なら、95cm幅のマルチを使うなら畝の高さにもよりますが、70cmか75cmが基準となります。そう言う意味では70cmのヒモを繋げておくと便利かもしれません。

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反対側からの画像です。方角で言うと東側から撮っています。畝は東西に走る畝です。畝の走りは南北にする方が良いんでしょうか?畑の立地から考えると南北の坂道に沿って敷地があります。南側が坂道の高い側です。南側は隣家の陰となるのですが、この畝は北の端なので南側からの日照は問題ありません。敷地の南端に畝を建てると日陰になります。日照を考慮すると、冬の季節の畝の配置は結構重要です。ただ、東側が道路で朝日はまったく問題なく当たります。夏場は却って厳しいくらいです。撮影時刻が12:30なので画像左側(南)の方角からの日照なので影が右側(北側)に延びています。

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一旦、溝を埋め戻して計画サイズで畝建てできるか、土の量を測ることにしました。この場所は雑草を土に漉き込みましたが分解が十分には進んでいないので未分解の雑草の茎や根がかなり目立っています。このまま畝建てして栽培と並行して分解する手もあるのですが、なるべく無理は避けて対応策を検討です。試しにふるい掛けしてみましたが、未分解の雑草の茎や根、小石などを分離すると土の量は考えていた以上に減少してしまうようです。

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あれこれ考えた結果、未分解の雑草の茎や根は分離した上で溝の底に埋めることにしました。半年もすれば分解して土に帰ることでしょう。冬の寒い時期なのでゆっくりと発酵してくれれば発熱して霜や霜柱の発生予防に有効かもしれません。ただ、分解時にガスが発生しないかだけが心配です。窒素飢餓状態も心配なので対策をしようと思います。

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雑草の茎は容易には分解しない硬い有機物ですが、分解すると良質の堆肥となります。昨年も落ち葉を畝の底に埋めたりしましたが、春には完全に分解していました。

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分解を促進する為と土壌改良の意味で、堆肥を畝の底に埋めることにしました。元々、この場所の土は敷地の中でも最も山土の状態で腐植が足りなり状態です。このたまねぎの栽培だけでなく、先々作物栽培の為に今から腐植分を増やしておくことが重要です。堆肥は分解に時間はかかってもその分長持ちするバーク堆肥を使っています。投入量は40L入りの袋の残り全部なので20Lです。

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影になって見づらいですが掘った溝に置いた雑草の上から堆肥を被せて置きました。

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雑草の分解に堆肥が一役買ってくれそうです。分解は微生物の仕事ですが、堆肥には分解能力の高い微生物が大量にいると考えています。

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次に堆肥と雑草を分解する微生物が窒素を大量に必要とすることから窒素分の肥料を同時に投入します。種かす肥料を投入します。分量の判断が分からないのですが、なべに4~6杯分投入しました。

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ここからはたまねぎ栽培用の肥料の投入です。種かすを置いた溝の上に『間土』と被せました。その上に熔りんを投入。

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熔りんは溝の上に投入。これだけでは畝の左右には肥料分が行き渡らない恐れがあります。これより上と左右には溝施肥はせずに全面施肥とします。

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全面施肥の作業は畝の溝を埋めて地上レベルより上部の畝の用土が対象です。まず、用土に腐葉土を投入します。自家製の落ち葉腐葉土を取り出して投入しました。最初はふるいがけしましたが、途中からは手で大きなゴミとカブトムシ、コガネムシ幼虫を取り除いての投入です。

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畝の土の色と腐葉土の色がこれだけ違うと言うことはまだまだ腐植分が少ない証拠です。

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腐葉土の投入量が足りない分をシリカで補います。


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畝の表面全体にまんべんなく散布します。多孔質の粘土なので表面積に換算するとすごい量となる計算です。肥料の調節までしてくれるので肥料分の過投入があっても緩衝となってくれます。ホントにありがたい資材です。

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近くでみるとこんな感じ。

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レーキで表面10cmくらいの用土を混ぜ込みます。均すと言うより投入した資材を均等に混ぜるつもりで実施しました。

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アトン苗畝ではマルチをした後、畝の表面のデコボコが目立ったので反省です。今回は表面を平らにすることにこだわりました。均さないとマルチの表面に水が溜まってしまいます。均し作業の道具は塩ビのパイプ。テレビで見て半信半疑でしたが、使ってみるとみごとに平らになるんですね。これが..不思議です。

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マルチを掛けます。今回は5列穴あきマルチ。ピンと張れれば気持ち良いのですが穴あきマルチはなかなか上手くは行きません。この作業が終わった時刻が午後3時。昼ごはん抜きでの作業でお腹も空いたのでこれで本日作業は終わりにしました。肥料分をかなり投入したので週末まで3日しかありませんが、いきなり植え付けるより時間をおいて少しでも土になじませることにしました。

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