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5/26 『ネオアース』収穫 [たまねぎ]

晩生品種のたまねぎである『ネオアース』が収穫時期を迎えました。地上部の倒伏は1週間前から始まっていましたが、今日、すべての株が倒伏完了です。今年は鱗茎の太りが不足気味なので、1週間放置していました。倒伏してからも鱗茎は太る余地が多少はあるからです。昨年のたまねぎが玉太りがバツグンでしたが、肥料良く効いており、保存用の吊り玉用も保存があまり効きませんでした。今年は肥料を押さえ気味にしましたが、折からの春の低温と雨不足で考えていたよりも小さめの玉になってしまったようです。

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タネ袋は栽培期間中、畝に置いて収穫時にタネまきの頃を振り返ることにしています。栽培初心を思い出すことでより良い栽培に繋げたいと思うからですが、どちらかと言うとタネ袋の写真と実際に収穫したたまねぎの実物を見較べることにしています。種袋には『中晩生』と表記されています。6月に入る前に収穫できることが判ったのはうれしい事です。昨年は保存用には『OK黄』を栽培していましたが、これが収穫が遅く6月に入ってからの収穫でした。今年は品種を変えましたが、これは良かったと思います。

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マルチは撤去せずに、たまねぎの株だけを抜いて畝の上に並べて乾燥させてゆきます。晴天で気温が上昇してくれるのはありがたいところ。たまねぎの収穫は雨の日には厳禁です。この日は絶好の収穫日和でした。200個のたまねぎをこうして並べると壮観です。葉はまだ青々とした部分も残っています。玉のサイズはもう一回り大きくても良かったのですが、なかなか思うようにはなりません。

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ズームアップ画像です。小さめとは言うもののまずまずの大きさには育ってくれました。使う側の都合で言うと、大きいものばかりでも困るそうですから、小さめの玉も混じっているのも使い勝手は良いそうです。栽培する側の気持ちから言うと大きければ大きいほど満足感があるものですが、使う側の見方は栽培する側の気持ちとは微妙に違うもののようです。

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茎と根を切って吊り玉にして保存します。200個のたまねぎは収穫カゴに5杯ありました。今年はたまねぎは合計500個の栽培でした。昨年よりも200個多い栽培ですが、1家庭が消費する1年分の量としては十分な収穫量です。姉や知り合いにも少しお裾分けしてもまだまだ余裕があります。たまねぎは毎年、栽培からは外せないさ作物になっています。

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自宅にはもう吊り玉保存できるスペースに余裕がありません。ミニ温室のフレーム小屋に吊るすことにしました。簡易な屋根もしつらえてあるので雨風はなんとか避けることができそうです。ガレージの中に保存することも考えましたが、風通しが悪く腐って落ちるとガレージ内に異臭が充満しそうなので避けたい気持ちです。今後、台所の指令で少しづつ自宅に持ち帰ることになりそうです。

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5/20 アトンの収穫 [たまねぎ]

早生種のたまねぎ収穫はもう終わりましたが、中手、晩生の収穫はこれからです。梅雨に入る前に収穫ができると保存の効くたまねぎが収穫できます。鱗茎の太りが不十分だとしばらく畝に植えたままにして、少しでも太らせてから収穫したいという衝動に駆られますが、実際には収穫を遅らせても期待したほどには太らないものです。アトンは特に大玉たまねぎ品種なので収穫サイズにはこだわってしまいます。ところが、今年のアトンは昨年に続いて、いや昨年以上に小玉でがっかりです。もうアトンの栽培は来年から止めてしまうと言う思いに傾いています。原因がはっきり判らないし、最終的には気候がマッチしていないのではないかと言う印象を持っています。茎が倒れてからもう2週間近く経過しています。倒伏後、1週間は鱗茎も太るようです。これは今後の収穫作業を決める大きな目安となりそうです。

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収穫数は100玉です。マルチをしたまま株を引き抜いて畝の上に並べて乾燥させます。たまねぎ収穫は天候がすべて。雨が降る日の収穫は厳禁です。乾燥、吊り玉保存してもなぜか日持ちがしなくなります。1日じゅう天候が良く、空気が乾燥している日が最適です。日曜日は午前中、仕事だったので午後からの収穫作業となりましたが、午前中も晴れて空気が乾燥していたので午後からの収穫でも十分、日持ちのするたまねぎとなりそうです。

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アトンたまねぎの畝は菜園の北側の端にあります。南隣にはいちごの畝、雑草が相当生えてきて手入れが行き届いていません。3m弱の長さの畝でも100玉収穫が可能なのですからたまねぎは穴あきマルチ栽培なら、これほど効率の良い栽培作物はないように思います。4人以下の家庭なら100玉収穫できれば相当役に立つのではないでしょうか。スーパーで買い物しても持ち帰るには重いしかさばります。切らすことができないベーシックな野菜ですから。家庭菜園には打ってつけの作物だと思います。長期間菜園のスペースを占有すること意外はメリットの多い野菜だと思います。

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鎌で根を切り、葉も1/3くらいまで切り落とします。葉を短く切りすぎるとヒモで括って保存する時にヒモが外れやすくなるので長めが都合が良く感じます。これまで茎を短くしたり試した結果、この長さが一番問題が発生しないやり方であることを発見しました。

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菜園内の簡易小屋で吊り玉保存しました。ここで小麦のわらの乾燥をしていましたが、十分乾燥が進んだので取り入れました。選手交代です。たまねぎの吊り玉保存には雨が吹き込まない、風通しの良い場所が適しています。たまねぎはまだこの後、晩生の200玉が収穫を控えており保存場所の確保に頭を痛めていました。ところがそんな心配は杞憂で、2日後に電話1本で嫁入り先が2箇所決まりました。この場所は今週末にも、ネオアースの吊り玉保存場所に早や変わりする予定です。

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収穫が終わったたまねぎ畝です。これからこの畝で何を栽培しましょうか?収穫の喜びの後に、次の栽培をイメージする瞬間に至福を感じます。ごまの種まき?、えだまめ?、いんげん?豆科は昨年、黒豆を植え付けているので止めておいた方が良さそうです。そう言えば、黒豆も栽培が思うように行きませんでした。この場所はちょっと土ができていないのかなあとも思います。植物堆肥がたっぷりと入れてあるのですが、何が足りないのか?堆肥が多すぎるのか?また良く考えてを巡らせることにします。

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5/6 吊り玉作業 [たまねぎ]

5/6午前の雷と豪雨が去り、午後はウソみたいな晴天。早速、物置に避難させた玉ねぎの吊り玉作業を始めました。昨年から自宅の庭の軒先に吊るした物干し竿に収穫した玉ねぎを吊り玉保存しています。今年は早生種の玉ねぎの収穫量が倍近くあり、すべて吊り玉できるか不安です。なにせ、ぶらさげている竿は老朽化したパーゴラに吊るしているので玉ねぎの重量に耐えられるかが心配でなりません。昨年の実績からすると何とかなりそうですが、乾燥が進んで少しでも重量が軽くなることに期待です。

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昨年の吊り玉保管作業は見よう見真似のムテカツ流で、1ヶ月ほどするとポトポトと玉ねぎが落下しました。どうも玉ねぎをヒモで括りつけが良くないようで、乾燥が進んで玉ねぎの首の部分が細くなるとヒモで縛った部分がやせ細ってスルリと抜け落ちていたようです。今年は落ちない玉ねぎの縛り方をネットで調べて勉強して試しています。効果があるでしょうか。この落ちない吊り玉の縛り方は、一度、覚えてしまうと意外に簡単なのでオススメです。まず、ヒモを2つ折にして→玉ねぎを束ねてぐるっと一巻き→2つ折りにした輪から開いた方の2本のヒモをくぐらせ→ぐっと締め付け→締め付けた方向(横)と垂直方向に下から上へふんどしの用に引っ張り上げる。と言う手順です。縛り付けを結ばずに玉ねぎの重さで自然に締め付けるところがポイントです。

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200個の玉ねぎだとこれだけ吊り作業をしても5つの収穫カゴのうち、3カゴ分だけです。残り2カゴを明日にでも作業しなくてはなりません。出勤前の作業は朝の吊り玉作業となりそうです。30分でどのくらいできるか。挑戦です。

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5/5 収穫後のたまねぎ [たまねぎ]

『ソニック』の収穫を5/5の午前中に終えましたが、結果論としてはこれが大正解!。5/6の朝から雷が轟き、強い雨が降り出しました。収穫したたまねぎは畝の上で16:00までそのままにして乾燥させ、収穫カゴに回収しました。200個のたまねぎですが、収穫カゴに5杯弱ありました。菜園の中に麦ワラを干している小屋があるので、そこで吊り玉保管しても良いのですが、自宅に持ち帰ることにしました。昨年から自宅の庭に物干し竿を吊るして軒先に吊り玉保管しています。ところが、この場は南側に面していて軒が短いので強い雨が降ると雨に濡れてしまいます。5/6の午前中にもヒモで括って吊るす作業をする予定でしたが、その作業の前に雷と雨が降り出しました。慌てて物置にカゴに入れたまま物置に運び込みました。

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畝の中で見たたまねぎは思っていたより小さく感じてがっかりしましたが、こうして収穫カゴに入れて見ると案外立派なものだと感じます。昨年は1個づつ重さと直径を計測しましたが、今年はそこまでする元気がありません。どう見ても昨年よりは小さいことは間違いありませんし、今年は意図的に昨年よりは小さめにする代わりに保存性や味の面での改良に取り組んだのでそれなりに目的は達していると感じています。栽培する土に関する印象は堆肥分が昨年にくらべて飛躍的に高い用土での栽培となったので元々、この土地から掘り出される山土主体の赤い(もしくは黄色い)質の土とは明らかに変わっています。植物性のチップ堆肥は粘土成分がほとんどありません。パサパサな土ですが、分解するにしたがって粒子が細かくなり雨が降るとぬかるむ土に変わります。タマネギの栽培には水はけの良い砂質の土が合うと常に考えていますが、根拠があって立証した訳でもありません。山土はむしろ水はけが悪い感じがします。昨年、庭土に客土する時に良く使う安い真砂土でじゃがいもを栽培しましたが、あまり良くできませんでした。土寄せ作業などで土をいじっていると感じたのですが、結構、湿り気があります。山土は水持ちが良いと言う印象。水はけが悪いと同じと表現して良いかどうか微妙に違うと言いたいのですが、ぴったりの表現がありません。土が乾燥して水切れになりにくいと言う表現が良いでしょう。

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一転して、今年は植物堆肥の割合が多い培土でじゃがいもを栽培していますが、地下のイモのデキはまだ判りませんが、地上部の育ち具合はすこぶる良い印象です。つまり、たまねぎには山土や真砂土のような培土が相性が良く、じゃがいもには堆肥分の良い乾燥しやすい培土が良いと言えるのかもしれません。用土の物理特性が判明すれば家庭菜園の土作りや植え付け作業にとってかなり有益な情報が得られることになります。なすやトマトに関しても判明すればと興味が尽きません。粘土分の増量には今のところ決定打がありません。過去にモンモリロナイトと言う粘土鉱物の一種を導入したことがあります。かなり効果がありましたが、高価な資材でなかなか手が出しづらいところです。粉末状の粘土だけを安く手に入れることはできないものかと考えたりします。

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5/5 『ソニック』収穫 [たまねぎ]

例年通り、連休中に早生のたまねぎは収穫することになりました。昨年は5/3、今年は春先の低温時期が長引いたので生育が今ひとつですが、連休直前頃から茎葉がバタバタと倒れ出し今朝の段階では8割~9割方倒伏してしまいました。連休休みは明日の5/6まで。連休中に収穫作業をしなければ早くても、次週に持ち越しとなります。幸い、今日は朝から晴天で収穫後の乾燥にはうってつけの天候なのですが、午後から雷、強風、豪雨の可能性ありとの予報もあり、どうしようかと何度も悩みました。玉の太りもあと1週あれば多少は期待できそうだし揺れ動く心模様です。たまたま、菜園へ出かかるために自宅の玄関に出たらお向かいのおじさんとばったり。たまねぎの収穫をしようか迷っていると相談したら、天候の事もあるし収穫したら?とのアドバイス。迷っていた気持ちが吹っ切れて決心が付きました。

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菜園に到着して倒伏の進行状況を確認します。たまねぎは収穫時期を作物から知らせてくれるので大変ありがたいと感じます。土の中と言うほどでもありませんが、果菜類と違って外見からたまねぎそのものは見えづらい場所にあります。マルチ栽培をしていると尚更です。しかしながら、栽培も3年目になるとだいたい地上部の茎葉の様子でほぼ鱗茎の太り具合は想像が付くようになりました。もとより、たまねぎは時計かカレンダを持っているのかと思うほど正確に日長(太陽が出ている時間)を把握しています。今日は何月何日かを知っているんじゃないかと思えるほど。桜の花が毎年ほぼ同じ日に開花するように植物は季節を気温や太陽の出ている時間をかなりの精度で体感しているように感じます。話題がそれましたが、倒伏状況は昨日よりもさらに進行して、9割方倒伏していました。なぜか、畝の両端だけ残してすべて倒伏しています。

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たまねぎの収穫手順はもう慣れたもので、手際良く作業が進んで行きます。マルチ栽培の場合でも基本的に茎の首の部分を手で握って引っこ抜き、畝の上に並べて行きます。作業を始めたのが朝9時過ぎでしたが、既に陽射しが強く、マルチフィルムも温かくなっていました。土から引き抜く時のプチプチと根が切れる感触がなんとも気持ち良く、クセになります。文字通りプチプチを潰すのに似た感覚で収穫の喜びと同時に、ストレス解消にもなります。この瞬間は長い冬の栽培を経てここまで育てた苦労が報われる瞬間です。

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鱗茎の太り具合は昨年と較べると物足りません。ただ、昨年、肥料を効かせ過ぎて保存に向かない仕上がりになってしまったので、苗づくりの段階から、肥料を減らしたり、定植時期をずらしたり、追肥を止めたりとあれこれ工夫をした結果なのである意味当然と言えます。ただ、収穫作業の際はやはり大玉が次々採れる方がアドレナリンが良く分泌されるものです。興奮がちょっと足りなくて冷静な収穫作業となってしまいました。それでも、この画像くらいの玉に育った株もあり大きさに関してはまあまあのデキと言う結論です。台所の主に言わせると、大きいのや小さいのが混じっているのが一番都合良いらしく、その点からは100点満点のデキかもしれません。育てる側からするとうれしさ100%ではないのは正直な感想です。

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しかしながら、このたまねぎ収穫で1つ畝が空きになります。まだ5月初の時期ならば植え付けに間に合う作物がいくつかあります。これが何ともうれしい事です。毎年、早生のたまねぎ栽培が欠かすことができないのはこう言う理由です。収穫作業は畝からの引き抜きが終えると、次は根を切って行きます。根切りはいつも鎌を使っています。今年も1個1個根切り作業をするのですが、何とも鎌の切れ味が悪い!。こんな時は面倒がって無理をせず一息ついて鎌研ぎをするのが一番です。先日、購入した鎌研ぎの道具を早速試してみることにします。鎌は歯が湾曲しているので通常の四角形の砥石では非常に研ぎ作業がやりにくい道具です。これが便利に使えれば大変、結構な話ではあります。研ぎを終えて切れ味を確かめてみましたが、まずまずの切れ味でした。これで根切り作業も、はかどりそうです。

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切った根も個数が200個ともなると結構な分量になります。私たちが何気なくスーパーで購入しているタマネギも生産者がこうしうて手間のかかる作業をすべてこなしてくれているのだと知ることができます。もちろん、手でやっているかは疑問ですが、機械があったとしても手間は手間。機械のない時代だったら当然、すべて手作業です。稲の裏作で栽培されるたまねぎならこの作業をすべて無事に終えないと田植えもできない訳で、農作業とは本当に労働集約的な産業だとつくづく感じます。

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根切り作業と同時に葉を20cmくらいで切る作業も同時に行います。葉は全部つけたままでも悪くはないのですが、ヘタに湿気が来たりするとズルズルに腐って取り合扱いに閉口しますし、コバエが湧いたりもするので衛生的にも切っておいた方が無難です。この後に、乾燥作業を経てヒモで括って釣り玉保存する際にも長すぎるよりは適度に短く切り揃っていた方が作業もしやすくなります。切った茎を通路に捨てながら作業をしますが、作業が終わるとこの通りの景色となってしまいます。今日は少なくとも午前中のこの晴天は揺るぎそうにないので、1日このままのお天気が維持できたらすばらしい乾燥作業ができそうです。乾燥作業が首尾良く完了すれば保存も長期間可能となります。間違っても雨の日には収穫などしてはなりません。このまま1日畝の上に並べて乾燥を進めたいと思います。

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天候にも恵まれて、連休中にたまねぎの収穫が完了したのでまずはほっとしました。たまねぎのサイズには若干の不満も残りますが、畑で見る大きさは自宅に持ち帰ると思ったよりも大きく見えるもの。これだけのサイズにでも育ってくれたことにまずは感謝しましょう。残るたまねぎは晩生の保存用の『ネオアース』と中生種の大玉品種『アトン』です。ともあれ、合計500玉の植え付けのうち200玉の収穫が終わりました。

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収穫作業を終えてこうして見てみると今年の早生たまねぎの出来もそう悪くはないかなと感じるようになりました。サイズは大中小入り混じりで台所からは歓迎されそうです。早生の栽培はしていないと聞いているお向かいさんんも少しだけお裾分けすることにしました。幸い、昨年の2倍の植え付けだったので収量は充実しています。たぶん来年も同じ『ソニック』を栽培することにはなりそうですが、F1品種なので毎年、種を購入しなくてはなりません。固定種で早生品種の作り易いものがあれば是非栽培を試して見たいと思うようになりました。まだ、何のアテもないので具体的な品種名は挙げられませんが次作までの間にじっくりと調べてみようと思います。

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4/28 倒伏始まる [たまねぎ]

早生品種のたまねぎ『ソニック』の株の倒伏が始まりました。ほぼ昨年と同じ時期に倒伏が始まりましたが、今年は昨年と異なり、鱗茎の肥大があまりありません。早生種なのでゴールデンウィークが始まる頃がちゅうど日照時間が倒伏時期になります。倒伏するまでにどれだけ鱗茎を太らせることができるかが勝負の分かれ目ですが、この勝負、今年はかなり分が悪いようです。毎年、倒伏を発見した時は『はっ!』として驚きます。野良犬でも夜中に来て畑を荒らしたのだろうかと思うからです。特に今年は鱗茎の肥大化が芳しくなく、生育全体が遅れていると感じていたからです。倒伏もきっと昨年より時期がずれて遅くなるだろうと考えていました。穴あきマルチの穴の押し上げて、パンパンになるくらい鱗茎が肥大化するのを満足げに眺めるのが至福の時間なのですが、今年はその喜びはちょっと不足気味です。もちろん、まだ倒伏開始したばかりなのでこのまま放置しておく間にも鱗茎は肥大を続けます。

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倒伏したのは畝のほんの一部分でその他のエリアではまだ未倒伏状態です。まだまだ、倒伏するまでにがんばって太って欲しいものです。昨年の『ソニック』の収穫はゴールデンウィークの5/3.でした。昨年は5/3時点で7割近く倒伏が完了していました。今年は春先の低温もあり、そこまでに至る気配を感じません。昨年の方が地上部の葉、茎の丈、太さ、葉数も今年より一回り上回っています。種まき日も昨年とは同時期でしたので、収穫時期も5/3頃が順当なのですが、今年はちょっと溜息が出そうな収穫です。

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3/17 たまねぎ発育状況 [たまねぎ]

今シーズンのたまねぎは生育がよろしくありませんが、1週間ぶりに畑に行くとグンと成長したことが良くわかります。この1週間は仕事が忙しく畑を訪ねることができませんでした。毎日訪ねていると成長を感じにくいものですが、1週間ぶりだと成長を感じることができるので気休めにはなります。成長が遅いのは今年の冬が例年になく厳しかったことも影響しているのかもしれません。だからと言ってたまねぎに防寒トンネル栽培と言う気持ちにもなれませんでした。自然の環境にどこまで人間が手を加えて手助けをして良いものかでかなり悩みます。防寒してあげれば確かに生育は良くなると思いますが、弱い植物を作り出してしまうようにも感じます。寒くても、小麦などはメチャ元気。寒さなど物ともせずにグングン成長しています。それを見ているだけに果たして本当に寒い冬なのか?と疑問も生じます。たまねぎが低温に弱いのか?今年は球が小さいだけでなく、低温に長時間晒されていることでトウ立ちの心配も出てきました。

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草丈だけでなく葉数も1枚ほど増えているように思えます。葉の数が増えると言うことは茎が太くなることであり、球が大きくなることに繋がります。3月も17日になってようやく低温が緩む気配を感じるようになってきました。これからは、これまでの低温期間分を巻き返すほどの温暖な毎日が続いて欲しいと願っています。元肥えを昨年より控え、追肥をしていない分葉がだらしなく大きく育っていません。スリムですがメタボにはなっていないので、健康なたまねぎ、保存期間の長い締まったたまねぎが収穫できるようになることを期待できそうです。

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しかしながら、昨年と異なるのはそれだけではなく株の揃いが悪いことです。極端に生育の悪い苗もあります。これはおそらく苗づくりの失敗でしょう。今シーズンの苗は昨年ほど充実したものが栽培できませんでした。これはおそらく日当りが悪かったことが原因。しその収穫を遅らせたため苗床がしその樹の日陰になってしまいました。苗は日当りの良い場所で育てることが重要です。肥料も昨年に較べると少なめでしたし、種まき用土は『ネオアース』は元々、畑にあった土が主体でしたが、『ソニック』はチップ堆肥を多用しました。たまねぎは意外と砂まじりの土が合っているようです。堆肥主体だと苗の生育が揃わないばかりか、生育自体が悪化する傾向もあるようです。

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3/10 たまねぎ除草(2回目) [たまねぎ]

たまなねぎは先週、除草作業をしたばかりなのにまた雑草がマルチ穴から生えてきました。それだけ春が近づいてきている証拠なのでしょう。雑草ばかりが育つのは歓迎できませんが、たまねぎもこのところグングン成長しているようです。昨年の同時期と較べると生育が悪くてやきもきしていましたが、昨年並みとは行きませんが、なんとか格好がついてきたかもしれません。今後の成長で遅れを取り戻せればと期待しています。たまねぎはマルチ栽培をしないと雑草はイヤと言うほど生えてきます。私がたまねぎをマルチ栽培する理由は、除草がラクと言うこともありますが、実は等間隔で苗を植えるのがラクと言う理由が大きいです。マルチ栽培は面積あたりの収量が非常に効率良いと言うことは言えると思います。おまけに雑草が雑草が生えにくく手入れがラクとなれば家庭菜園と言えどもマルチ栽培しない手はないのでは?と思います。今ではたまねぎ栽培でマルチを使わないと言うことは想像しづらくなって来ています。

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早生種の『ソニック』はようやくエンジンがかかってきたようです。株の草丈や茎の太さだけを昨年と較べると劣っていますが、葉がピンと立っており折れがありませんし、健康度合いは今年の方が優秀。昨年からの進歩です。健康で保存のきくおいしい(辛味が少なく甘味のある)たまねぎを作ることをテーマとしてきたので今のところ100点満点かもしれません。ただ、収穫時期を5月のゴールデンウィークに定めているのでその部分はおそらく実現しないだろうと思います。追肥が多すぎたり、3月に入って以降の追肥をしてしまうと分球の原因となったり、球は大きくても保存性が悪化したり、辛味の強いたまねぎとなってしまうので注意が必要です。

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想定していた通り、春が近づくと生育はそれまで優勢だった『晩生種』を『早生種』が追い越して行きます。これは昨年も同様の体験をしています。品種の特性と言うのは本当に神秘的で成長カーブも品種の性質で、種まき時期が多少ずれても結果が収斂して来るところが深いものを感じます。『ネオアース』は今年、初めて栽培する晩生種で昨年は『OK黄』を栽培しましたが、2年連続で栽培した結果、収穫時期がやたら遅れるのと保存性が思ったほど良くなかったことから、『ネオアース』を試してみることにしました。今年は晩生種も早生種も元肥だけで育てています。追肥ゼロ栽培です。決断するまでも勇気が必要でしたが、決断した後も追肥の誘惑に何度も、心が揺れ動きました。たまねぎ栽培も気持ちが穏かには行かないと痛感しています。

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話を除草に戻しましょう。茶色く枯れた葉は無理して取り除こうとして引っ張ったりすると株ごと畝から抜けてしまったりするので当分そのままにしておくことにしました。枯れているようでも葉の根元はまだ株としっかり繋がっていたりするからです。今よりさらに株が太く成長し根もしっかりと張ってくれば少々強引に葉をむしりとっても問題ありません。それでも除草しながら随分と太く成長したなと言う印象でした。葉の数も4枚、5枚くらいまで増えてきています。これが重要です。次々と新しい葉が出てくるようにならないと茎も太くなりません。

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3品種目の『アトン』は一番成長が遅れています。大玉品種なのでもっとたくましく育ってくれないと困るのですが、昨年の栽培で少々、極端な栽培をした結果、分球が多発し保存中に腐敗も速かったので今年は肥料を控えめにして球締まりの良い大玉を育てることをメインに考えています。味は甘く最高です。大玉と言うところ魅力を感じて毎年育てていますが、実は食味が良い品種であることをもっと評価されても良いように感じます。肉じゃがなどに使うと本当においしいたまねぎだと痛感します。

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3/3 たまねぎ除草 [たまねぎ]

今年は昨年ほど順風満帆な生育ではないたまねぎですが、それなりに育っています。今年は昨年ほど躍起になってとにかく玉を1mmでも太らせるためにありとあらゆる事をやり尽くすというスタンスではないだけで、手抜きを言う訳ではありませんが、肥料をできるだけ減らしてみたり、追肥をゼロ化したり、種まき時期を昨年より2週間ほど遅らせたりと一度、やれるところまでやって結果を手にした分、妙な余裕ができたが故の冒険と言うきらいもあります。昨年の成功要因を逆に今年証明すると言う意味合いもあるかもしれません。除草は植え付け作業をしてから初めて行います。昨年はマルチ穴に籾殻を詰めて防寒対策としました。今年も同じ作業を行っていますが、昨年は同じ時期でも籾殻が原形をとどめていたのに、今年は吹き飛んだのか、分解してしまったのか、その姿がほとんど確認できませんでした。果たして防寒効果はあったのかどうか。

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雑草の生え方と種類からも栽培の参考になる事があります。土壌の肥沃度や傾きがわかったり、その年の気候の加減を知ることもあります。野菜の栽培を3年間していますが、観察力が豊かなほど判断材料が増えるのは事実だと思います。情熱を失わずに興味を持ち続けること。意識を切らさずに接し続けることの重要性を再認識です。但し、情熱が大きく、観察力や集中力が高まるほど細かい事まで気になるので悩みも増えます。その結果、いじくりまわして大きな流れを見失いがちになるのも事実。一つの作物の自分なりの栽培ノウハウを確立するまでの試行錯誤はそれは苦しく、かつ楽しいものです。

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除草作業をしながら生育具合を間近で観察しましたが、確かに、昨年より生育はスローですが生育カーブ全体が後ろに倒れているだけの印象を持ちました。少しは安心しましたが、不安な気持ちがすべてなくなった訳でもありません。栄養状態は思ったほど悪くなく追肥はどうにかこうにかガマンできそうです。3月に入ってからの追肥は生育が順調でも手控えるべきで、今更、決断したところで良い結果は得られないはずです。玉が太っても今頃、追肥したら収穫後の保管に耐えられない日持ちの悪い玉ばかりになってしまいます。

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品種の違いによる生育カーブの特徴もあります。晩生と早生では生育のカーブが異なります。晩生の場合は、生育初期段階では早生に較べると生育は急ですが、ちょうど草丈30cm近く葉が4枚程度になると一旦、生育が踊り場に入ります。生育後半は早生が急激に生育を加速します。栽培中の『ソニック』の場合は、昨年も同様の生育傾向でした。早生のくせに大きくなるのが遅く感じるなと思うのも前半だけ。4月頃になると他の晩生品種を置き去りにしてグングン成長して行きます。画像で言うと手前の畝が晩生の『ネオアース』、奥が早生種の『ソニック』です。現時点ではまだ、手間の『ネオアース』の方が生育をリードしています。やがて、奥の『ソニック』が追い越す算段です。たまねぎの生育は一般的には春になるとスイッチが入るのですがそのきっかけが気温なのか、日照なのかは不明です。玉が太るのはあきらかに栄養成長ではなく生殖成長だと思っているので合図は日照時間です。冬の間の生育は水がキーを握っているように思えます。今年の冬は雨が少なかっただけに冬の生育が不足気味。冬にたまねぎは根を張るのですが根の張りが少し足りない印象です。3月は例年より雨の日が多い予感ですので、このたまねぎ達は、今月、冬にし残した仕事を一気に片付ける予感がします。

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早生種の『ソニック』は収穫が一番早く、昨年は5月の連休に収穫しました。今年は種まきが昨年より遅いので、連休の収穫はちょっと無理かもしれません。たまねぎの収穫サインは株が倒れて1週間後くらいですが、倒れた後も成長はしばらく続きますので4月の暮れ頃から倒れ始めるはずです。4月の終わりと言うと今から2ヶ月。この2ヶ月で収穫サイズにまで生育するのは現在の状態を見るとちょっと無理だと感じます。今年は6月とは言わないまでも5月中旬から下旬と言うのが予想です。

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今年のたまねぎは生育は遅れ気味なものの、葉の色つやは非常に良好で栄養状態、健康状態は昨年以上です。草丈はまだ小さいのですが株の太さが十分で、一言で表現するとずんぐりとした体型です。丈夫なこの株は理想的とも言えます。昨年ほどチッソ肥料過多ではない証拠です。肥料の投入をガマンすることは今年でこそ実行できていますが、昨年だったらまず無理だったでしょう。今後は葉数が増えることを期待します。たまねぎ栽培は私の住む地域では稲作の裏作として作られており6月の田植えまでに収穫することになります。田んぼに植えるので当然、土は田んぼの土なので泥分が多く、肥料持ちバツグン。たまねぎは肥料持ちが良いと生育も良くなります。粘土成分が多いか、土の団粒構造が豊富な方が栽培には有利と言えます。そう言う面からみると土壌はまだ今後改良の余地がありそうです。

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こちらは中生種の大玉品種『アトン』。大玉品種のくせに生育はチビです。それもそのはず、今年は昨年の分球、追肥の失敗から学んで方向転換しています。種まきは昨年よりも2週間遅め。元肥一発で追肥ゼロ。これで球は大きく育っても日持ちの良いたまねぎが収穫できるかどうかを確かめるのが今年のテーマです。天候にも左右される野菜栽培ですが、それを考慮に入れたとしてもゆるぎない栽培基本形を確実に手中に収めたい気持ちがどうしてもあります。追肥の誘惑を絶って、ここまでガマンするのはある意味本当にツラかったのですが、ようやくそれも峠を越えた感があります。これから日ごと、温かくなってくれれば生育不安も少しだけ解消されるように思います。ようやく眺めているだけでも楽しい季節になってきました。

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1/16 生育不安たまねぎ [たまねぎ]

昨年は、一昨年の栽培リベンジを果たした、たまねぎでしたが今年は昨年の結果に気を良くした訳でもないのですが、現時点ではちょっと良くない状況に陥っている印象です。特に、昨年一番育て易い印象を持った早生種の『ソニック』。家庭菜園でも育て易いと評判の品種ですが、昨年に較べると育ち具合が芳しくありません。苗の勢いが違います。画像は現在の『ソニック』のものですが、昨年の1/16時点の画像と見較べてみましょう。9/19の種まきですから、119日目となります。

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昨年度の『ソニック』の種まきは2010/9/18でしたので今年とほぼ同時期です。とても同じ品種の同じ栽培日数とは思えない差を感じます。何が違ったんでしょうか?種まき時期は同じ、定植時期はと言うと昨年は10/31であるのに対して、今年度は11/20でした。ここで20日の差があります。種まき時期の違いより、定植時期の違いが生育に影響を与えると言うことかもしれません。この仮説を検証するには定植後同日経過の記録を比較する必要があります。今年は定植後57日ですが、昨年度の定植後57日の画像記録は残っているでしょうか?10/31から57日後と言うと12/27です。探してみましょう。

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みつかりました。12/28の画像です。やはり、歴然とした差が感じられます。残念ですが、定植後の日数でもないようです。どうやら、今年のソニック栽培は早くも、既に苦戦を覚悟しなくてはならないようです。悲しいですね。種まき時期も同じなのに、こうも差がでると言うことは、定植時期の20日の違いの時期の気温かもしれません。もしくは、種、土、養分、水分..とああきりがありません。きっと、同じ条件にしたところで毎年、野菜の育ち具合は異なるのでしょう。野菜と言うのか、生き物と言うものの奥の深さを感じます。

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昨年度は栽培していない品種の『ネオアース』はまだ、少し状態は良いようです。それでも、昨年度の育ち具合と比較するとかなり見劣りしてしまいます。ここで悩むのが追肥をすべきかどうか?です。昨年は『アトン』のマルチを剥がしてまで追肥をしましたが、結果は悲惨でした。分球が多発したのです。肥料の効かせ方が遅い時期にチッソを効かせると分球が多発すると言われています。ここ追肥したい気持ちをはグっと抑えて見守る勇気を持ちたいと思います。まだ、葉の数が3枚程度と少ないので今後、葉数が増えてくれば生育も追いつくものと期待したいと思います。

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唯一、逆説的に密かに期待しているのがこの画像の大玉品種の『アトン』です。種まき時期を昨年度の栽培よりも2週間遅らせて初期の生育を敢えて抑えてどうなるか結果を見ることにしています。大きな球にしたいとの一心で少しでも早く種を播き、少しでも多く肥料を回数を増やして投入した結果が、悪い方に出ました。今年はすべて、昨年度の逆をしています。つまり、種まき時期は遅らせ、肥料は元肥えだけにしています。育ちは当然、昨年度にくらべて遅いのですが、ひょっとしてこれが良い結果を産むかもしれないと結果を楽しみにしています。

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