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3/18 しいたけ収穫 [しいたけ]

あれから2年が経ちました。2010年1月24日に生まれて初めてしいたけ菌の駒打ちを体験。地元の自然体験施設の方から説明を聞くまでは、収穫まで2年もかかるなんて思ってもいません。えぇー2年も待たなきゃいけないんですぅ~か~!その頃まで興味が続いているかなぁ~などと考えたりもしました。そんな心配が今となっては無用でした。体験に参加するまでにも既にホームセンターで植菌済みのほだ木を買ってきて庭に置いたりもしてました。今年の1月には次の年次の植菌イベントにも参加して、これからたぶん毎年参加。自宅にしいたけのほだ木がどんどん増えるぞ!菌床栽培のふにゃしいたけなんぞじゃないぞ、ぷりぷりな高級しいたけが自宅で採れ放題、喰い放題、しかも採りたてじゃ!。ウヒヒ。

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うれしいことには辛いことが必ず漏れなくついてくるのは世の習い。今日も朝からシトシトと菜種梅雨の様相。少雨決行と前もって伝えられてはいましたが、こりゃちょっと施設に電話して聞いてみようと言う気持ちになります。案の定、雨降ってますが大丈夫ですよとの返事。雨具を着込み、菜園用の長靴を履いて、愛用原チャリで13時に施設に到着。しかし様子がおかしい。人の気配がありません。確か2年前には40人近い参加者がいたはず。どうやら、ほとんどの参加者は本日都合が悪いみたいで事前にほだ木を持ち帰っている方も多数の様子。今日は私を含めて4人と言うこじんまりしたイベントとなりました。今日はこのお天気だし、2年もの歳月はちょっと情熱を維持するには長すぎるのか..。でも私はそんな事関係なし。自分のほだ木はどうなっているのかワクワク、ドキドキ。施設の裏の谷にあるほだ木置き場に皆で降りて行きます。

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50mほど谷を降りてほだ木置き場に到着。到着するまでの道でイノシイ君の運動会跡をいくつも目撃。言葉を失う光景でした。てっきり人間が春の植林の準備で掘り返しただろうと勝手に判断していましたが、とんでもない。春のイノシイは手当たり次第、いや、足当たり次第か?掘り返す、掘り返す。当たり一面耕耘機が入って耕した後のような状態でした。ひょっとしてしいたけも?と一瞬、不安をよぎりますが、大丈夫ですよとの声が返ってきました。

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到着するなりあちこちから歓声が聞こえてきました。感動のしいたけ対面があったようです。それもかわいいものではなく、かなりハエハエ状態のようです。ほだ木置き場の端から一巡して見渡しました。自分のほだ木はどこにあるのかなあ~と楽しく観察。ところが自分のほだ木を見つけるまでになんともエゲツナイ生え方をしたほだ木を発見。なんじゃこりゃ。サイズは小さいものの数がハンパではありません。これが全部、いつの日か立派なサイズに育つのだと想像するとちょっと気味悪いほど。スゴイです。やはり環境は良いのでしょうか。自宅の庭ではこうは行きません。無理です。と自分のほだ木を持ち帰る前から早くも弱気の風が吹きまくります。

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さらに極エゲツナイほだ木を発見。こりゃもう何と表現して良いか...。ショックです。言葉を失う圧倒的迫力。もうただ、この状況をそのまま見ていただくしかありません。こんな事ってアリなのでしょうか?

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しばしこのエゲツナイ光景を堪能した後、自分のホダ木を発見。大小1本づつ植菌しましたが太いほうのほだ木には赤ちゃんしいたけが1本だけ、細い方にはそこそこのしいたけを発見。あのエゲツナイ状態にはかないませんが、十分満足な状態であることが確認できました。ただ、この場所は思った以上に暗く撮影には不向き。施設に一旦、持ち帰り明るいところで記念撮影することにしましたが、しいたけが生えたホダ木を2本一度に数十メートルの上り道はかなりキツイものがあります。まだ2年しか経過していないほだ木には栄養がたくさん残っているので、ほだ木も重いのです。1年経過するごとにしいたけが原木の養分を吸い取って行くので、最後には原木はスカスカ、ボロボロになって軽くなります。

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自宅に持ち帰ってからの栽培・収穫を充実したものにするためには、ベストと思える保管場所の光景をしっかりと観察、記録して自宅での栽培ヒントを一つでも多く持ち帰ることにしました。ほだ木の天地の地の方からたくさんしたけが出ています。やはり地の方が湿気がふんだんにあるからなのでしょうか。

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いつ見てもしいたけの傘の裏って芸術的な美しさを感じます。こんなきれいで充実したしいたけを採りたてで食べることができるのですからぜいたくの極みと言っても良いでしょう。確か、しいたけにも品種と言うものがあって、これは菌與241号と言う品種でした。自宅で栽培しているしいたけは森XR1ですが、どちらも春と秋の年に2回の収穫ができる品種です。

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しいたけ自体はだれでも知っている野菜なので見た目は何も珍しいことはないでしょうが、ほだ木から生えているしいたけや、自分で植菌して2年も経ってから再会するという体験はかなりの感動ものです。これは病みつきになりそうです。自宅の栽培環境もこれを機会に見直して充実させたくなってきました。毎年、年に2回もこんな感動に出会えるのですから、少々の苦労や手間は厭わないつもりです。

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傘は開き気味で少々、採り遅れ気味ですがこれだけのビッグサイズ。うれしいですね。今夜と明日のお弁当のおかずはもう決まりです。今夜はスープで、明日はお弁当にこいつをおかか煮にして味わう予定です。採りたてだから風味も良いでしょうし、何と言っても歯ごたえプリプリは原木栽培ならではだと思います。

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さて、持ち返りが大変。クルマがない私はいつでも原チャリ愛用なので苦肉の積載。赤ちゃんしいたけを傷つけないように慎重にロープワーク。帰路の振動は却って良い刺激になるかもしれません。どんどん出て来い!です。

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自宅の庭にもミニ栽培場を整備、原木を組めるように小さな組台を作りました。このあともう少し大きめの組台を作り直しましたが、日暮れになってしまいました。原木の地面には帰宅途中で拾ってきた杉のと落葉樹の落ち葉、分解して土になりかけの腐葉土を敷き詰めました。ちょっと分量が足りないのでこれから何度か広いに行って集めてくることにします。夏場の暑い時期には地面の畜熱が心配なのでコンクリートや石などの材質より落ち葉や腐葉土が有利なように思います。湿度保持と言う面でも優れているように感じました。

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古くなった物干し台を転用してノコギリで杭を作成。愛用のレーザーソーが折れるというアウシデントに見舞われましたが、当たりが暗くなるまでにはなんとか間に合いました。この組台の杭は物干しの柱になる前には近所の住宅の建設時の足場に使っていた間伐材。物干しの柱になって、しいたけ栽培の台になりました。自然の物って使いまわしが効くので本当にエコですね。3回流転の人生です。即ゴミにならないところが泣かせるお話です。

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最後に遮光ネットをすっぽりと掛けることにしました。しいたけ栽培には風通しも重要なので今後、よしずかすだれを少し高い位置に設置する予定です。環境は、住宅地の中ですし夏場の気温上昇が一番の敵となるでしょう。この住宅地も元は山だった場所なので標高が数100メートルありますが、周囲はアスファルトの舗装された道にか囲まれています。庭には木も植わっていますが山の中の杉木立の中ほどの高さもありません。柿の木が夏場は繁ってくれるのでその点は有利かもしれませんがしいたけ栽培には最善とはとても言えません。夏場は2℃は気温が高いのでこれはちょっと厳しいかもです。

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